平素は中津万象園・丸亀美術館をご愛顧くださり誠にありがとうございます。
2024年7月1日~2025年1月5日まで開催しておりました「香川の大名庭園俳句コンテスト」(特別名勝栗林公園部門・中津万象園部門)につきましてお知らせです。
本コンテストには日本全国より総数 334名 891作品のご応募がございました。多くの皆様のご参加に心より感謝申し上げます。
そしてこのたび、夏井いつき先生を審査委員長とする厳正な審査の結果、最優秀賞(香川県知事賞、丸亀市長賞 各1名)、優秀賞3名、入選10名(各部門ごと)の選考が終了いたしました。
最優秀賞・優秀賞受賞者の表彰は両部門ともに2025年3月16日(日)に開催の「特別名勝栗林公園開園150周年記念式典」において行います。
作品は各部門ともに2025年3月19日(水)※~2025年4月6日(日)まで特別名勝栗林公園内および中津万象園本館にて展示いたします。ぜひご覧いただけますようお願い申し上げます。
(※中津万象園は水曜定休の為、観覧は3月20日(木)からとなります)
入賞者一覧
《栗林公園部門》
【香川県知事賞(最優秀賞)】
朝がゆや水の秋なる泛花亭 岡山県 彼方ひらく
【優 秀 賞】
藩邸の冬木の瘤に問ひたきこと 香川県 酒井恵子
昼の虫すだく箱松屏風松 神奈川県 花瀬 玲
木下闇鴨引堀の覗き穴 香川県 谷本町子
【入 選】
和船ゆく偃月橋やうろこ雲 香川県 上野兆庵
走り根を越す白砂に冬の波 広島県 藤田みちこ
殿さまの覗きし穴や鴨の陣 香川県 藤澤カズ子
さるすべり水面に鯉を集めけり 香川県 亀山京子
栗林の園月を虜に三百年 愛媛県 石原宏子
待ちわびた双頭蓮が顔を出す 徳島県 葛籠裕美
秋声や源氏車の鬼瓦 高知県 岩﨑哲也
梅林や白無垢胸の剣は赤 香川県 小池和美
飛び石のすべてに乗ってゆく小鳥 愛媛県 宇都宮房枝
舟頭の竿におどろく夏茜 香川県 臼山元子
《中津万象園部門》
【丸亀市長賞(最優秀賞)】
秋思あづけん萬象園の白石に 愛媛県 越智空子
【優 秀 賞】
まくなぎをくぐれば水門の淡海かな 愛媛県 久保晴美
四阿の梁に手斧の跡秋暑 大分県 樫の木
観潮楼の柱に汗の背を預く 兵庫県 竹田むべ
【入 選】
蜻蛉の傘に逃げ込む万象園 愛媛県 蓼虫
扁額の象の字歩きだす秋暑 東京都 露草うづら
巨大なる団扇が光はなちけり 香川県 細川鮪目
陽炎か邀月橋をかけ登り 香川県 西山一雄
邀月橋すこし揺らして水温む 香川県 西谷寛風
約束の邀月橋を風爽か 愛媛県 山澤香奈
松の根の重なり合ひて深む秋 大阪府 宇都宮駿介
園に入らば山茶花より頭を低うせよ 愛媛県 高尾里甫
あらたまを永遠に踏まるる石でいる 愛媛県 穂積天玲
海よりの初風触れよ丹の橋に 愛媛県 CRUZ
かがわの大名庭園俳句コンテスト事務局